20日の初ゴールを祝してウィキペディアロシア語版の訳です。
Меркель, Александр Васильевич
メルケル、アレクサンドル・ヴァシリエヴィチ
Общая информация
基本的情報
Полное имя Александр Васильевич Меркель
フルネーム:アレクサンドル・ヴァシリエヴィチ・メルケル
Родился 22 февраля 1992(1992-02-22) (18 лет)
Первомайский, Казахстан
出生:1992年2月22日(18歳)ペルヴォマイスキー、カザフスタン生まれ
Гражданство Германия/ Казахстан
国籍:ドイツ、カザフスタン
Рост 179 см
身長:179センチ
Вес 73 кг
体重:73キロ
Позиция полузащитник
ポジション:MF
Информация о клубе
クラブについての情報
Клуб Милан
クラブ:ミラン
Номер 52
番号:52
Карьера
経歴
Молодёжные клубы
ユースクラブの経歴
Вестервальд
(年不明)ヴェスターヴァルト(ドイツ)
—2008 Штутгарт
-2008年シュトゥットガルト(ドイツ)
2008— Милан
2008年-ミラン(イタリア)
Клубная карьера
クラブでの経歴(トップチーム)
2010— Милан 1 (0)
2010年-ミラン1(0)
Национальная сборная
代表歴
2007 Германия (до 15) 2 (0)
2007年ドイツU15 2(0)
2007—2008 Германия (до 16) 15 (0)
2007-2008年ドイツU16 15(0)
2008 Германия (до 17) 3 (0)
2008年ドイツU17 3(0)
2009 Германия (до 18) 2 (0)
2009年ドイツU18 2(0)
2010— Германия (до 19) 1 (1)
2010年ドイツU19 1(1)
Алекса́ндр Васи́льевич[1] Ме́ркель (22 февраля 1992, Первомайский, Казахстан) — немецкий футболист, имеющий гражданство Казахстана, игрок итальянского «Милана».
アレクサンドル・ヴァシリエヴィチ・メルケル(1992年2月22日カザフスタン・ペルヴォマイスキー生まれ)は、カザフスタン国籍を持つドイツ人サッカー選手で、イタリアのミランでプレイしている。
Карьера
経歴
Клубная карьера
クラブに関する経歴
Александр Меркель родился в семье советских немцев.
アレクサンドル・メルケルは、旧ソ連圏のドイツ系の家庭(註)に生まれた。
Его отец также был футболистом, играл за ≪Кайрат≫.
彼の父も元サッカー選手で、カイラト・アルマ=アタでプレイしていた。
Когда Меркелю было 6 лет его семья уехала из Алма-Аты на историческую родину в Германию.
メルケルが6歳の時、一家はアルマ・アタから自身のルーツ(直訳:歴史的な祖国)であるドイツに移住した。
Там Александр пошёл в футбольную школу.
そこでアレクサンドルはサッカースクールに入った。
Через несколько лет он стал играть за детскую команду ≪Штутгарта≫, затем получил вызов в сборную Германии для игроков не старше 15 лет.
数年後、彼はシュトゥットガルトのジュニアチームでプレイするようになり、ドイツのU15代表に呼ばれた。
В 2008 году Меркель уехал на Аппенины, его пригласили в ≪Милан≫.
2008年にメルケルはアペニン山脈(=イタリア)へ発ち、ACミラン入りした。
Дебютировал в составе ≪Милана≫ 8 декабря 2010 года в последнем групповом матче Лиги чемпионов против амстердамского ≪Аякса≫, выйдя на замену на 76-й минуте вместо Робиньо[2].
ミランのトップデビューは2010年12月8日ヨーロッパチャンピオンズリーグのグループリーグ最終節、対アヤックス・アムステルダム戦。76分にロビーニョと交代しての出場だった。
Свой выход на поле он прокомментировал так:
出場に関して彼はこのようにコメントしている。
≪Рад, что наконец удалось дебютировать в официальных играх за взрослую команду.
「遂に公式戦でデビューできて嬉しい。
Когда выходил на поле, никакого волнения не ощущал≫[3].
ピッチに出ているときは、何も心配しなかった。」
6 января 2011 года дебютировал в серии А в матче против «Кальяри»[4].
2011年1月6日には対カッリャリ戦でセリエAデビューを果たす。
Свой первый мяч за «Милан» забил в Кубке Италии, поразив ворота «Бари» с передачи Робиньо[5]. В том же матче он отдал и голевую передачу.
ミランでの初ゴールはコッパ・イタリアの対バーリ戦で、ロビーニョのパスからのもの。
同試合でアシストも記録している。
В сборной
Александр выступает за сборную Германии до 19 лет, однако, несмотря на это, настойчиво отказывается от приглашений в молодёжную и/или старшую сборные Германии, мотивируя это тем, что хочет играть за сборную России[6].
代表歴
アレクサンドルはドイツU19代表に出場している。
しかし、それにもかかわらず、ロシア代表でプレイしたいことを理由にしてドイツのユース及び/またはフル代表への招集を執拗に断っている。
・・・と、ウィキペディアロシア語版には書いてありますが、実際には昨秋ドイツU19招集に応じて出場し、ゴールを決めたんですよね。
先日、アドフォカートが「ドイツ系選手たちのロシア代表入りを考慮している」発言をするなど、メルケルの周囲もいっそう騒がしくなってきました・・・。
以下、成績部分は割愛。
(註)原文はв семье советских немцев(ソヴィエトのドイツ人家庭で)。
русский немец(ロシア-ドイツ人)またはсоветский немец(ソヴィエト-ドイツ人)と表現されるソ連圏出身のドイツ系の人たちは、「ロシア人の血を引くドイツ人」でも「ロシア生まれのドイツ人」でもありません(メルケルはカザフスタン生まれだし、アンドレアス・ヴォルフはタジキスタン生まれ)。
元々はピョートル一世からエカテリーナ二世の時代にドイツから沿ヴォルガ地方に植民した人々の子孫で、ソ連解体後はドイツに移住する者も多く、ドイツではトルコ系移民に次ぐ一種のエスニックグループになっている(ドイツ語を話さないドイツ人としてゲットー化している)といいます。
ロシアでの報道では全然触れていないけれど、彼ら「ロシア-ドイツ人」の多くがヴォルガ地方ではなく中央アジアやシベリヤの出身なのは、1940年代にスターリンによってドイツ系の人々が「敵性民族」認定され、それまで先祖が築いてきた嗣業を奪われ、民族丸ごと強制移住させられたからなのであって、ロシア当局から謝罪や反省の弁の一つもあってしかるべきだ、と私は思います(強制移住を指導したスターリンやベリヤはグルジア人ですが)。
沿ヴォルガ地方に植民していたという意味では「ヴォルガ・ドイツ人」あるいは「東方ドイツ人」、ソ連解体後ドイツに移住した人たちについては「帰還ドイツ人」等々という言い方がされますが、誤解のないようなよい訳がないものかと、いろいろ悩んでいます。
アレクサンドル・メルケル(ウィキペディアロシア語版)
と、わざわざ訳したら、日本語でもできていましたね。
メルケルくんのウィキペディア(日本語版)
「ドイツに渡独した。」部分に注目してしまいました。
「ドイツ移民としてカザフスタンのアルマトイ州で生まれ、」も、ドイツ人がカザフまで植民しに行ったかのような印象を受けるのではないかと思われ、説明不足のような。
悩ましいです。
まあ、サッカー選手についてのウィキペディア(日本語版)は、主観が入りすぎていたり、事実が書かれていなかったり、「ウィキペディアに書かれていたから」といってあんまり信用しない方がいいのですが、書かれてしまうと信用してしまう人も中にはいるわけで、しっかり書いてほしいものです。
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