2011年1月10日月曜日

ブロヒン、ダマになる

WindowsLive2008年4月15日「千年の春1」よりお引っ越し記事。
「オデッサ海岸通り」に『ロシア語ことわざ60選』について「燕三条にマイスプーン」を描いたついでに。
 
◇スポーツ記事でロシア語文法
★この項の露文は、スポーツ記事(基本的にはサッカー)から、①短文である②選手名等固有名詞が入っていて親しみやすい③初歩文法事項が学べる、を基準に選んでいます。ロシアのスポーツ記事は、日本のスポーツ新聞みたいにオヤジギャク満載というわけではなく、案外古典文学などからの本歌取りが多く、文法以外の知識も要求され、結構大変な面もあります。でも、ヨーロッパの情報は日本語のサッカーサイトより早いので、慣れれば便利です。
★スポーツ記事の特徴は、副動詞・形動詞がよく使われることなどですが、何と言っても<数が頻繁に出てくる>という点でしょう。数詞が苦手な人には辛いけれどもよいトレーニングになります。
Первый Блохин комом
«Луч-Энергия» и «Москва» сыграли вничью со счетом 1:1 в рамках первого тура чемпионата России.
見出し「最初のブロヒン、塊になる」(=ブロヒン、初戦を勝利で飾れず)
本文「ロシアプレミアリーグ第1節、ルチ・エネルギア対FKモスクワの試合は1:1の引き分けであった。」
 
★第一回はスタートダッシュが上手くいかなかった場合の言い訳(または慰め)の言葉を覚えましょう。「最初のブリンはいつも塊になって上手く焼けない(Первый блин всегда комом.最初にやることに失敗はつきもの」
блин(ブリン) ホットケーキ或いはクレープみたいな食べ物。
комом(造格)<ком
Блохин オレーグ・ブロヒン(初代<ウクライナの矢>(二代目はアンドリー・シェフチェンコ)、元ウクライナ代表監督(2006年ワールドカップベスト16、しかしユーロ2008では予選敗退)、先日FKモスクワの監督に就任)
「ブロヒン」Блохинから-ох-をとると「ブリン」блинになるので、駄洒落見出しにしたわけです。
応用編1Первый блин оказался комом....「最初に焼くブリンはだまになるっていうけど、やっぱりそうだとわかった、いいプレイができなかった」
ロシアスーパーカップ決勝で敗れたロコモチフ・モスクワの選手、ドミトリー・スィチョフが自分のブログで(注:これは別に駄洒落ではない)。
※応用編2:ついでに覚えよう、блин関係の言い回し
Тот же блин, да на другом блюде.同じブリンが別のお皿に載っただけ形は違っても中身は変わらない
Без блина -- не масленица.ブリンがなければマースレニッツァ(カーニバル)にはならない肝心なものが欠けている
печь как блиныブリヌィ(ブリンの複数形)を焼くように=てっとり早く(ぞんざいに)大量にこしらえる
★第一回は、短文で、数詞も取り上げませんでした。しかも上で否定したオヤジギャグ(の解説に終始して、文法の解説をしていない)。どうかご容赦を。

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