2025年6月6日金曜日

Булат Окуджава - Шарик 青い風船~沼野充義先生「吟遊詩人オクジャワの世界」


1998年後期応用編 沼野充義先生 吟遊詩人オクジャワの世界
ブラート・オクジャワがパリで急逝したのが1997年6月だったので、没後すぐにオクジャワを取りあげることにして放送したのだったのか。

Урок 1 Голбой шарик 青い風船

Девочка палчет: шарик улетел.
Её утешают, а шарик летит.

Девушка плачет: жениха всё нет.
Её утешают, а шарик летит.

Женщина плачет: муж ушёл к другой.
Её утешают, а шарик летит.


Плачет старуха: мало пожила...
А шарик вернулся, а он голубой.

女の子が泣いている 風船が飛んで行っちゃったって
慰めてもらっても、風船は飛んでいく

娘さんが泣いている、恋人がまだできないって
慰めてもらっても、風船は飛んでいく

女の人が泣いている、亭主が他の女のところに行っちゃったって(沼野訳:浮気した亭主に逃げられたって)
慰めてもらっても、風船は飛んでいく

泣いている、おばあさんが まだ生き足りないって(沼野訳:もっと生きたいって/直訳:ほんの少し生きてきた)
でも風船が戻ってきたね あの青い風船が

青い風船は「それでもなお残された人間的な希望の象徴」

最後の節だけ、動詞→主語としているなど、語順の妙がすばらしい。

沼野先生の解説によると、ジャック・プレヴェールに女性の一生を花束に託したシャンソンの名作がある由。

付記:YouTubeにあった。
https://youtu.be/YrGCTCq0CUM?si=c6jPXS-2Vs0erZfU

もう一つ動画を。
映画の一場面か。


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