2013年5月9日木曜日

いつまでも平和な空を

С Днем Победы!
戦勝記念日おめでとう!

Дорогие друзья!
親愛なる皆さん!

От всей души поздравляем вас с 68-й годовщиной Победы над фашистской Германией!
心より対独ファシスト戦勝68周年をお祝いします。
*с 68-й(шестьдесят восьмой) годовщиной (с+造格)<шестьдесят восьмая годовщина

Великий подвиг советского народа бессмертен, и мы всегда будем благодарны тем, кто ковал эту великую Победу на фронте и в тылу.
ソ連人民の英雄的な行為は不朽のものであり、彼らによって築きあげられた、前線及び銃後におけるこの偉大な勝利に、私たちは常に謝意を捧げるでしょう。
*в тылу(第二前置格)<тыл

Наша любимая команда была создана в трудные годы войны, и первое поколение футболистов "Крыльев Советов" могло позволить себе тренироваться только после 12-14-часовых рабочих дней.
我らが愛するクラブは戦時の困難な時代に創設され、フットボールクラブ«クルィリヤ=ソヴェートフ»の最初の試合は平日の12-14時の後にしか催行を許可されませんでした。

С тех пор жизнь изменилась почти до неузнаваемости, но мы должны сохранить в себе главное – преданность Родине, готовность отдавать все силы любимому делу и стремление идти вперед.
その時からは殆ど見違えるほど生活は変わりましたが、私たちは大事なものを守らなければならないのです。それは祖国への忠誠、愛することに全力を捧げる覚悟、そして前線に向う意気込みです。

С праздником вас, дорогие друзья!
 親愛なる皆さん、おめでとう!

Мирного неба вам, счастья, здоровья и только побед!
平和な空があなたがたにあらんことを、そしてご多幸とご健康と勝利を切にお祈りいたします。

9 мая 2013
クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラの公式サイトに載った、戦勝記念日を祝うメッセージです。
クルィリヤは、数日前に訳出した記事にあったように、第二次世界大戦(ソ連~ロシアでは「大祖国戦争」という)中の1942年に当時クィビシェフといったその都市の工場のクラブとして創立されました。
クィビシェフは、「疎開首都」としてモスクワから多くの人が疎開し、また工場等が移転してきていたのですが、モスクワでプレイしていた選手たちを移動させてサッカークラブを作ろうと上申したのは航空業界の労働組合の中央委員でした。(クルィリヤの公式サイトの記載より。

やがて、疎開してきた無類のサッカー好き、ドミトリー・ショスタコーヴィチ(ディナモ・レニングラードの熱狂的なファン)が、はるかレニングラードを想い、またその地に留まって祖国防衛にあたれなかったことに忸怩たる思いをしながら、この地方都市のスタジアムで試合を観戦し、そこのリーグ戦で抜群の強さを誇るクラブに目を留めます。それがクルィリヤ=ソヴェートフだったのです。(『驚くべきショスタコーヴィチ』より。)

大戦は勝利に終わり、首都はモスクワに戻り、ショスタコーヴィチもレニングラードに帰還し再びディナモ応援三昧の日々に戻ります(もちろん作曲もしますが)。
クィビシェフは一地方都市に戻り、ソ連解体後にはサマラという名前に帰って今に至ります。

戦争が終わって68年。
最後の一文の「平和な空があなたがたにありますように」という文言に、航空業界の労働組合が母体となったこのクラブらしさを感じます。

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