2017年1月18日水曜日

ロシアサッカー界スキャンダル年間トップ10(2016年)

Топ-10 скандалов года в нашем футболе
我が国サッカー界スキャンダル年間トップ10

10 Вылет "Динамо"
Черный для "Динамо" год --команда впервые в своей истории вылетела из премьер-лиги. К осени выяснилось, что у клуба колоссальные долги, более 10 миллиардов, однако к декабрю эта сумма снизилась до "всего лишь" 806 миллионов рублей.


10 ディナモ降格
ディナモにとっては暗黒の1年だった。クラブ史上初のプレミアリーグ降格。
当クラブには100億ルーブル(でいいんだよね?10億の10倍だから。桁が大きすぎで実感沸かない…)を超える巨額の債務があることが、この秋には明らかになった。
にもかかわらず、12月までにその総計は〆て8億600万ルーブルにまで下がったが。

個人的にはこれがトップだったような。
それだけ衝撃だった、古豪ディナモ・モスクワのまさかの降格。
しかも入れ替え戦ではなく自動降格。
終盤まさかまさかと思っているうちに歯車が噛み合わぬままあれよあれよと負けが込み、うわあああああああという結果に。
他の地方のクラブなんかよりよっぽど恵まれているのにねえ。
マネジメントが悪いとこうまでなってしまう。

9,Долги Томи

Весной "Томь" вернулась в премьер-лугу, но в новом чемпионате клубе не платит игрокам зарплату. В результате ряд футболистов разорвали контракты и ушли, а команда будет доигрывать сезон молодежным составом.

http://www.sport-express.ru/football/rfpl/videoreports/top-10-skandalov-2016-goda-v-rossiyskom-futbole-1083248/

我が国(ロシア)のサッカー界スキャンダル年間トップ10

第9位 トミの債務
春にはトミ・トムスクが昇格、プレミアリーグに戻ってきた。が、新たにプレミアリーグ参入するにあたり、選手たちに報酬を支払えず。
その結果、選手たちの多くは契約を破棄してチームを去っていった。一方、クラブは若手の選手たちによってシーズン終了まで戦うことを余儀なくされるだろう。

日本語だと、「富の債務」とか親父ギャグっぽくなってしまう。
でも少なくないクラブが成績では昇格可能なのに財政上の問題で昇格断念とかシーズン途中で撤退とかなったのに、何とか持っているのだから(案の定最下位だけど)、それでも「よろし」と言うべきか。

選手への不払い問題は、だいぶ前に破綻したサトゥールン・ラメンスコエもまだ解決していないという記事を最近読んだ。

トミ・トムスクは松井大輔選手がごく短期間所属していたところ。

8.Александр Шпрыгин
Никакие пояснения в заголовке не нужны.
Глава ВОБ был задержан во франции на Евро, депортирован, на вскоре вернулся туда и вновь лыл  депортирован.
Осенью ВОБ была исключена из РФС, а самого Шпрыгина задержали на конференции РФС.

8.アレクサンドル・シュプルィギン
この見出しにはいかなる説明も要らないだろう。
全ロシアサポーター連盟(ВОБ)のトップであるシュプルィギンがフランスで行われたユーロ2016で拘留、強制退去処分となり、即時帰国し、再び拘留された。
秋にはВОБはロシアサッカー協会から除名されたが、一方でシュプルィギン本人はロシアサッカー協会の会議で拘束された。

Всероссийское объединение болельщиков (ВОБ)

必ずしもサッカーだけではなくてホッケーとか他のスポーツも含めてサポーター団体の連合組織だったみたい。
Wikiによると、シュプルィギンはディナモファンで、スパルタークやツェスカのファンクラブの人達とともにこの組織の中心人物であった由。
で、シュプルィギンは国内でも「拘束された」とあるが、現在もツイッターは1月7にtには「クリスマスおめでとう」とか通常営業である。
写真だととぼけた感じのおっさんで、よくスタジアムで上半身脱いで騒いだり発煙筒焚いたりしている凶悪サポーターたちの面影はないが。

ユーロでロシアの観客(ファンとかサポーターとか言いたくないね)がスタジアム内外で大乱闘をやらかし、あわや代表の大会追放処分かという事態にまでなって世界に恥を晒したが、この団体やシュプルィギンさんがそういったことにどの程度関わっていたのかはよくわからない。にしても、開催国等UEFA加盟各国とロシアで問題の捉え方に相当の温度差があることは否めない。
後述にも関連事項が出てくるので、そこで。

7,Отставка Валентина Иванова
Глава судейского корпуса ушел в отставку после скандального матча "Зенит"-"Спартак".
Глава РФС назвал арбитра этой встречи "Мальчиком, который работает вторую игру в РФПЛ"(Сергей Иванов обслуживает игры Чемпионата России с 2013 года -прим. "СЭ").

ヴァレンチン・イヴァノフ解任
ゼニット対スパルタークの醜悪な試合の後、審判団のトップが辞職した。
ロシアサッカー協会の会長はこの試合のレフェリーを「ロシアプレミアリーグでは働くのは二試合目の少年」と呼んだ。
(セルゲイ・イヴァノフは2013年からロシアローグで働いている。)

Wikiによると

Как заявил Иванов, помогать в департаменте судейства и инспектирования РФС ему будут Сергей Зуев, Станислав Сухина и Владимир Енютин[2]. 6 октября 2016 года Иванов оставил пост, причины ухода названы не были.

ヴァレンチン・イヴァノフさんは、1962年ワールドカップ得点王のヴァレンチン・イヴァノフの息子で、選手としては主にトルペド・モスクワでプレイ、審判としては2006年ワールドカップなどでも仕事をしている、ロシアでもトップクラスの審判だったのだが…。


6,Впервые в истории футболистов проверили на детекторе лжи
После матча ПФЛ "Солярис"-"коломна" (6:0) тренер гостей заявил, что футболисты могли играть в букмекерских конторах. В итоге футболистов проверили даже на детекторе лжи, однако признаков договорного матча не нашли.

第6位 史上初、選手たちを嘘発見器で検査

ソリャリス・モスクワとFKコロムナのロシア2部リーグ西地区での試合は6:0とソリャリス圧勝だったのだが、アウェイのコロムナのコーチによると選手たちはブックメーカーに操られていた可能性があると言った。嘘発見器まで使って選手たちを検査したものの、試合を操作するというような兆候を見つけることはできなかった。

5,Странный матч "Урал"-"Терек"(1:4)
Коэффициенты на победу грозненцев обрушились, а две ошибки вратаря хозяев арапова сомнения только усилили.Но комиссия во главе с анзором кавазашвили решила, что матч не договорной.

不可解な試合 ウラル対テレク(1:4)
ここでも不正の証拠はみつけられず。


4,Строительство стадиона в Петербурге
Стадион, превратившийся долгострой, в итоге был сдан (официально) в декабре. Стоит "Крестовский" 41 миллиард рублей. Уже литом 2017 года ему предстоит принять матчи кубка конфедераций.

ペテルブルグのスタジアム建設
長期にわたって変更を余儀なくされていたスタジアムがようやく(公式に)12月完成した。
「クレストーフスキー」スタジアムの建設費は4100万ルーブルにのぼった。
2017年夏にはコンフェデレーションカップの試合が行われることになっている。

*превратившийся:「変更する」被動態形動詞過去

3,Беспорядки в Марселе
В день матча Евро-2016 Англия-Россия (11 июня, 1:1) в марселе произошло множество столкновений между фанатами. Впоследствии трое россиян были осуждены.
マルセイユ騒乱
ユーロ2016グループリーグ第1戦イングランド対ロシア(6月11日、1:1)の試合当日、マルセイユではサポーター間の衝突が多数起こった。その後、ロシア人3人が拘束された。

ロシアの観客がスタジアム内外で大乱闘をやらかし、あわや代表の大会追放処分かという事態にまでなって世界に恥を晒したニュース。シュプルィギン氏(上述)ら3人が強制退去になりましたが、開催国等UEFA加盟各国(ロシアのフーリガン酷い!)とロシア(ちょっとやりすぎた?)で問題の捉え方に相当の温度差。


2,Мамаев и Кокорин в Монте-Карло
После Евро-2016 Павла Мамаева и Александра Кокорина засняли на вечернике в клубе Монте-Карло. Игрокам сборной выносили шампанское под гимн России. Оба на время были отправлены в дубль соответственно "Краснодара" и "Зенита"

ママエフとココリンの,モンテカルロに乾杯!
ユーロ2016終了後、パーヴェル・ママエフとアレクサンドル・ココリンgあモンテカルロのクラブで激写される。
これらロシア代表選手らにはシャンパンがロシア国歌のもとに運ばれた。
両選手はしかるべくクラスノダールとゼニットのセカンドチームに送られた。


上記の醜悪なフーリガン騒動の末、惨敗したロシア代表、失意の帰国…と思いきや、モンテカルロのクラブで放蕩を尽くし(当初報道されたところによるとシャンパンは1本500ドル(約5万円)、一晩で25万ユーロ(約2800万円)浪費したとのこと、額については誇張されていると本人らは反論している)当然ながら大バッシングとなった。
スモロフと言い、エシチェンコと言い、代表のD●N率の高さに頭を抱える今日この頃。
私はこれかディナモ降格が1位かと思っていたのだが。

1,Роман Еременко дисквалифицирован за кокаин
Финский футболист ЦСКА Роман Еременко после одного из матчей лиги чемпионов провалил допинг-тест. Его анализы показали наличие кокаина. За это футболист был дисвалифицирован на два года.

ロマン・エリョーメンコ、コカインで出場停止処分
ツェスカ・モスクワのフィンランド人選手ロマン・エリョーメンコはチャンピオンリーグの試合後のドーピングテストで陽性に。
彼の尿からはコカインが検出された。
そのため2年間の出場停止処分となった。
先にドーピング検査で陽性反応が出たときには「スヌース(かぎタバコ)のせい」と言って
暫定1か月の出場停止だったが、今度はコカイン…。
なんでだ、ローマ。

なお、エリョーメンコはお父さんがサッカーソ連代表で、一家でフィンランドに移住・帰化、ロマン、アレクセイ兄弟ともにフィンランド代表。

Топ-10 скандалов года в нашем футболе